▶今回のテーマは「心の殺人」とも呼ばれるいじめである。番組は、2024年度のいじめ認知件数が約73万件と4年連続で過去最多を更新し、小中高生の自殺者数が2025年に過去最多の532人に達した現状を提示した。学校配布のタブレットのSNS機能で悪口を書かれ自殺に追い込まれた小学6年生の事例や、本人不在のLINEグループで合成画像が拡散された高校生の事例など、SNSで加速する「闇いじめ」の実態が紹介された。オーストラリアで16歳未満のソーシャルメディア利用を禁止する世界初の法律が施行されたことを受け、日本でも子どものSNS禁止が有効かが議論された。
ジャーナリストの久保田は「これだけスマホが溢れた社会で子どもがやめるわけがなく、禁止すれば闇でSNSを使う子が生まれ、被害者を救い上げられなくなる」と規制に反対した。一方、弁護士の桜井は「ショート動画のアルゴリズムが他人との優劣を競わせている」として一部SNSの禁止に賛成し、子どもの防犯教育に関わる出演者は、小学校の間は使わせず学校の見守りの中で段階的に解禁すべきだと提唱した。この春まで高校生だった出演者は、通信制高校の課外活動などSNS活用のプラス面も語った。後半では防犯カメラやスクールポリス、スクールロイヤーの導入、韓国の加害記録を進学に反映させる制度などの対策が検討され、厳罰化だけでは抑止にならず教育が重要だという指摘や、加害者側へのペナルティが親の関心を促すという意見が交わされた。番組ではいじめの告発動画をSNSでさらす「暴露系アカウント」の活動も紹介され、その賛否も論点となった。
結論として、いじめを完全になくすことは難しくとも、監視の目と相応の罰、そしてAIなどテクノロジーの活用で量も質も改善できるのではないかという方向に議論はまとまった。出演者からは「意味のないことでも皆がやれば広がるのだから、いじめがどれだけかっこ悪いかをテレビが伝え続ければ減る」という提案もあり、大人の汚い世界が子どものいじめを生んでいるという自省の声も上がった。規制か教育か、大人の責任を問い直す回である。
この回は「いじめ」の話だよ。いまは学校の中だけじゃなくて、スマホのSNS(インターネットでみんなとつながる仕組みのことだよ)を使ったいじめが増えていて、家に帰っても逃げ場がないんだ。日本では、いじめで命を落としてしまう子どもの数が世界でいちばん多いと番組は伝えていたよ。
「子どもはSNSを禁止にしたほうがいい」という意見と、「禁止してもかくれて使うだけで、よけいに助けられなくなる」という意見に分かれたんだ。ほかにも、学校にカメラや警察のOB(むかし警察官だった人のことだよ)を置く案や、「いじめはかっこ悪いんだとテレビでずっと伝えれば減るよ」という意見も出たよ。
いじめは、された人の心に一生消えない傷を残す、とてもひどいことなんだ。もし友だちがいじめられていたら、どうしたらいいと思う? あなたはどう思う?