▶重度障害者の松本武さんと、相方で介護福祉士の小林さんが「重度障害者の性サービスを公費化せよ」と提案。性欲は生理現象の一つでありながら介護現場では存在しないものとされ、介護の教科書にも一切記載がない。自力での解決が困難な重度障害者にとって尊厳に関わる問題だとして、経済格差に関わらず支援を受けられる公費負担を訴えた。
初登場の女性起業家(26歳で起業し上場、第一子が障害児)は「産後ケアと同様に尊厳に関わる支援」と超賛成を表明し、対象者が1万人規模なら国家予算を揺るがす額ではないという試算も出た。反対側のよぎさんは「費用が少ないからと何でも公費化するのは短絡的」と原則論を展開、金藤さんは重度知的障害の女性が本人同意の名目で悪用されるリスクが解消できず海外でも制度化が破綻してきたと具体的な懸念を提示。これに対し乙武さんは、既存団体ホワイトハンズは性的文脈を排したヘルスケアであり、自力で射精できるか否かで線引きすべきだ、オランダでは介護メニューの一つに組み込まれていると反論した。
乙武さんが思春期の実体験を交えて「人生で一番困ってきたのはこの問題」と語る場面が最大の見どころ。当初反対だった金藤さんらも線引きの明確化を条件に賛成へ転じ、「性サービス公費化」ではなく「ヘルスケア」という言い方の重要性にも議論が及んだ。
この回は、体が重く不自由な障がいのある人の性の悩みを、国のお金で支援すべきかというとてもデリケートなテーマを話し合ったんだ。性の欲求は人間の自然な体の働きなのに、介護の現場では「ないもの」として扱われ、教科書にも書かれていないんだよ。自分の力では解決できない人にとって、これは人としての尊厳、つまり大切にされる権利に関わる問題だと提案されたんだ。
賛成の人は「出産後のケアと同じように尊厳を守る支援だ」と言い、対象の人数なら国のお金でも大きな負担ではないと計算したよ。反対の人は「お金が少ないからと何でも国が払うのは安易だ」と言ったり、制度が悪用される危険が心配だと言ったりしたんだ。それに対して乙武さんは「これは性的なサービスではなく体のケアで、オランダでは介護の一つになっている」と、自分の経験も交えて反論したよ。
乙武さんが「人生で一番困ってきたのはこの問題」と本音を語ったことで、反対だった人たちもルールをはっきりさせる条件で賛成に変わり、結果は可決になったんだ。「くさいものにフタをする社会をやめよう」という言葉で締めくくられたよ。見えにくい悩みを社会がどう支えるべきか、あなたはどう思う?