▶提案者は相続専門の行政書士、柴田駿氏。個人の金融資産の約6割を60代以上の世帯が持っている現状を挙げ、相続税を上げて「持ったまま亡くなるのは損」と分かれば、消費や生前贈与が進み若い世代に資産が移ると主張した。節税対策をきっかけに家族で将来を話し合ってほしいという狙いも語った。第1議決は賛成2名・反対5名。
野党タイムでは、おときた駿さんが相続税は所得税などを払った後の財産にもう一度かける二重課税であり、資産の海外流出も招くと指摘。税収の見込みを問われた柴田氏は、税収増が目的ではなく課税対象の世帯を広げて対策を促したいと答えた。岡田竜馬さんは、相続財産の多くは土地や会社の株で現金化できないと指摘した。野口議長も、会社の株に課税されれば子が会社を売るしかなくなると強く反対した。与党タイムでは山本康二さんが、いっそ100%にして生きているうちに使い切らせるべきだと主張し、兼頭竜矢さんは消費税減税との組み合わせなどの仕組みづくりを提案した。
見どころは、資産に応じて高齢者の医療費負担を変える案や、マイナンバーで資産を把握して薄く広く課税する案、会社の株は課税の対象から外す案など、税率の上げ下げだけでは解けない論点が次々に出た場面。最終議決でも賛否は2対5のままだったが、議長の判断で結果が覆った。
この回は「相続税をもっと上げるべきか」について話し合ったよ。相続税というのは、亡くなった人のお金や土地を家族が受けつぐときに国におさめる税金のことなんだ。日本ではお金の多くをお年寄りが持っていて、若い人にはなかなか回ってこないんだよ。
提案した柴田さんは「税金を上げれば、お年寄りが生きているうちにお金を使ったり、早めに子どもや孫にわたしたりするようになる」と言ったんだ。でも反対の人たちは「もう税金をはらったお金に、もう一度税金をかけるのはおかしい」「会社や土地を受けつぐと、税金がはらえなくて売るしかなくなる」と心配したよ。
結果は可決、つまり提案は認められたよ。議員の多くは反対だったけれど、議長が「税金を上げるのには反対。でもお金が若い人に回るしくみは作らないといけない」と考えて決めたんだ。家族に何をどう残すか、あなたならどう考える?