▶提案者は性風俗の仕事に従事するトランスジェンダーのナードゆなち氏。売春防止法は売春を禁じているが、売る側・買う側を直接罰する規定はなく、処罰されるのは勧誘や客待ち、管理売春などである。SNSやアプリを介した個人間の取引は表に出ず、性感染症の広がりや犯罪の温床になっていると指摘。資格制にして合法化し、検査や心身のケアを行える管理の仕組みをつくるべきだと訴えた。第1議決は賛成4名・反対3名。
野党タイムでは、おときた駿さんが現状のあいまいさは問題だと認めつつ、自分の体をどう使うかは最も根源的な権利であり、国が認めたこと以外を禁じるのはどうかと疑問を示した。あおちゃんぺさんは、規制された分野は地下に潜りやすく、働く人が危険な目に遭っていると述べたうえで、国の管理が最善なのか答えが出ないとした。与党タイムでは、店を通さない取引ほど危険が大きいという声や、他に働き口のない人を福祉につなげられるという意見が出た。平川エリナさんは、反社会的勢力との関わりを断つきっかけになればと賛成した。
見どころは、司会の乙武洋匡さんによる整理。各国の制度は、禁止、国による管理、処罰しない非犯罪化の3つに分かれ、管理する国では働く人が組合をつくって条件を交渉できる利点があると紹介した。納税につながり搾取を防ぎやすくなるという指摘も出た。最終議決は入れ替わりがあったものの賛成4名・反対3名だった。
この回は、大人の世界のとてもむずかしいテーマを話し合ったよ。日本には、お金と引きかえに体の関係を持つことを禁止する法律があるんだ。でも実際にはかくれて行われていて、病気が広がったり、事件に巻きこまれたりする人がいるんだよ。
提案したゆなちさんは「かくれて行われるから危ない。国がルールを作って、働く人の健康や安全を守れるようにしよう」と言ったんだ。反対の人は「自分の体のことを国に決めさせていいのかな」「国を信じすぎるのはあぶない」と話したよ。賛成の人は「困っている人を、助けてくれるところにつなげられる」と言ったんだ。
結果は可決、つまり提案は認められたよ。議長は「むずかしい問題を見ないふりをしてはいけない。お金のことや体のことを、学校でもきちんと教えたほうがいい」と言ったんだ。困っている人を守るには、どんなしくみが必要だと思う?