▶今回のテーマは「元公安が語る警察の実態」である。ドラマ「VIVANT」の監修も手がけた元警視庁公安捜査官の勝丸円覚氏をゲストに迎え、謎に包まれた公安警察の仕事とスパイ対策の実情に迫った。勝丸氏によれば、刑事部が起きた事件を捜査するのに対し、公安はテロやスパイ事件を未然に防ぐ部署で、尾行と監視が中心の仕事だという。国内の過激派などを担当する部門と、国内外のスパイを扱う外事警察に分かれていることも説明された。
勝丸氏は1999年から2000年にかけて、在日ロシア大使館の海軍大佐が海上自衛隊員から書類を受け取った現場を張り込みの末に押さえた事件を紹介し、自衛隊法違反での摘発だったと語った。京都大学大学院教授の藤井聡氏は、旧ソ連KGBの機密文書「ミトロヒン文書」に日本のメディア関係者や政治家の協力者がコードネーム付きで記されていたという研究を披露した。元鳩山邦夫事務所の公設秘書だったジャーナリストの上杉氏は、秘書時代にロシア大使館員と食事を重ねるうちに資料を求められ、警察側から注意を受けて初めて自分が無自覚に利用されかけていたと気づいた体験を明かした。どこの国のスパイが多いかを巡っては「同盟国のアメリカが最も多いと思う」と語る論者もいた。
終盤では、スパイ事件の捜査には1〜2年かかり人員も予算も足りないという公安側の実情や、首相官邸への盗聴・傍受疑惑を巡る議論が展開された。ウィキリークスの暴露を受けてドイツやフランスの首脳は米国に抗議したのに、日本は抗議すらできていないと憤る声もあった。ドラマの世界と思われがちな公安の活動が実は身近であること、そして無自覚のうちに誰もが協力者になり得るという証言の生々しさが見どころの回である。
この回は「公安(こうあん)」という警察の話だよ。公安というのは、事件が起きてから捜査するふつうの刑事さんとちがって、スパイやテロを起きる前にふせぐ仕事をしている警察なんだ。実際に公安で働いていた勝丸さんという人が、そのひみつの仕事を教えてくれたよ。
勝丸さんは、外国の大使館の人が自衛隊員から書類を受け取るところを、仲間と見はって捕まえた話をしてくれたんだ。ほかの出演者からは、昔の政治家の秘書だった人が「知らないうちに外国の人に資料をわたす手伝いをさせられそうになった」というこわい体験談も出たよ。ふつうの人が気づかないうちにスパイのお手伝いをしてしまうこともあるんだって。
日本はスパイを取り締まる力が弱くて、総理大臣の家まで盗み聞きされているかもしれない、と心配する声もあったんだ。国のひみつを守るために、これからどうすればいいのかな?あなたはどう思う?