▶今回のテーマは「最強官庁」と呼ばれる財務省の正体である。今年3月には財務省解体デモが行われ、Xでは1日42万件ものポストがあったとされるなど、増税や社会保険料の負担に苦しむ国民の怒りが財務省に向かう中、なぜ財務省が敵として語られるのかを検証した。ゲストMCは自民党元幹事長の石原伸晃で、京都大学大学院教授の藤井聡、元総務省官僚の政策コンサルタント室伏謙一、財務省に11年勤務した元財務官僚の今岡、公認会計士で減税を掲げる政治団体代表の佐藤さおり、ジャーナリストの上杉らが議論した。
藤井は、財務省が最強とされる理由として、予算編成権と徴税権という2つの権限を一つの組織が握っていることを挙げ、さらにメディア・政治家・学者にまで影響力が及ぶと解説した。上杉は、財務省の記者クラブである財政研究会には各メディアのエリート記者が集まり、大手メディアの東京本社の土地の多くが元国有地であることから、メディアは財務省に弱みを握られていると指摘した。室伏は、積極財政派の議員のところには財務省が説明に来なくなると語り、佐藤は自身が財務省のレクから排除された体験や、政治家の税務情報がメディアに漏れる問題を訴え、国税庁を財務省から切り離すべきだと主張した。これに対し元財務官僚の今岡は、財務省が最強なら毎年の予算は黒字になり消費税は30%になっているはずだと反論し、批判は本来政治に向かうべきで、財務省ももっとパブリックに発信すべきだと述べた。
番組では、特別会計の闇を追及していた石井紘基議員が2002年に刺殺された事件にも触れたが、ジャーナリストの上杉は取材の結果、金銭トラブルによる犯行で組織的背景はないとの見方を示し、石原も遺族と親交のある立場から陰謀論に巻き込むべきではないと強く戒めた。石原は、かつて自身が特別会計の中身を一つずつ明らかにさせた経緯を語り、今岡は特別会計も国会の議決を経ており闇はないと説明した。司会の溝口は、財務省を悪の権化にしたいわけでも問題がないと言いたいわけでもないとし、財務省が力を持つのは覚悟あるリーダーが不在だからではないかとまとめ、批判の的になりかねない立場で出演した元財務官僚の勇気を称えて締めくくった。
この回は「財務省」という役所の話だよ。財務省は、国のお金の使い道を決めたり、税金を集めたりする、とても力の強い役所なんだ。今、税金や物の値段が上がって生活が苦しいので、「財務省が悪いんじゃないか」と怒ってデモをする人たちもいるんだって。
番組では、大学の先生が「お金の使い道を決める力と、税金を集める力の両方を持っているから最強なんだ」と説明したよ。新聞やテレビの記者が財務省と仲良くなりすぎている、と心配する声もあったんだ。でも財務省で働いていた人は「財務省がそんなに強いなら、とっくに税金はもっと高くなっているはずだよ。文句は本当は政治家に言うべきだよ」と、ちがう意見を話したんだ。昔の事件を陰謀と結びつける話には、「ちゃんと調べてから話そう」と注意する場面もあったよ。
強い役所を悪者と決めつけるのではなく、いろんな立場の意見を聞くのが大事だね。あなたは、国のお金のことをだれがどうやって決めたらいいと思う?