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NoBorder #20

無実でも刑務所へ⋯ 有罪率99.9%を支える“闇の取調”

無実でも刑務所へ⋯ 有罪率99.9%を支える“闇の取調”
議論の要約

今回のテーマは、起訴されればほぼ100%が有罪になるという有罪率99.9%の日本の刑事司法と、後を絶たない冤罪の問題である。番組では、58年を経て冤罪と認定された袴田事件や、社長らが逮捕され11ヶ月も保釈が認められず、勾留中にがんが見つかった役員が亡くなった大川原化工機事件が紹介された。ゲストMCはライブドア事件で実刑判決を受けた実業家の堀江貴文で、無罪請負人と呼ばれる弁護士と元東京地検特捜部の検事がメディア初共演で顔を合わせた。

堀江は、否認すると長期間身柄を拘束され自白へ追い込まれる「人質司法」と、取り調べに弁護士が同席できない日本の制度を問題視した。元特捜部の検事は、冤罪を防ぐ最後の砦は裁判官であり、疑わしきは罰せずを徹底すべきだと主張したが、無罪請負人の弁護士は捜査や証拠開示のあり方にも問題があると反論し、両者の見解が分かれた。ジャーナリストの上杉は、失敗を認めない無謬主義、組織防衛、匿名主義の3つが冤罪を生むと分析し、弁護士の桜井は、裁判官は必ず弁護士を経験してから任官すべきだとする法曹一元性の導入を提案した。元検事は、出世のために冤罪と思いながら起訴する実態はないと述べ、2023年の統計では逮捕者のうち起訴されるのは32%だと説明した。

議論の終盤では、10人の真犯人を逃しても1人の無実の人を罰してはならないという原則を、国民自身がどこまで受け入れられるかという問題が提起された。裁判官が疑わしきは罰せずを徹底すれば無罪は2割3割になり得るとの見方も示され、1人で30件の無罪判決を書いた裁判官の例から、冤罪は氷山の一角だとの指摘もあった。堀江は、当事者が復帰しにくいために政治家が自分事として司法改革に取り組めないと述べ、司会の溝口は自身の価値観の本質を問われた回だったと振り返った。冤罪と治安のどちらの正義を取るのかを視聴者に問いかける重い回である。

小学生にもわかる、この回のはなし

この回は「えんざい」の話だよ。えんざいというのは、本当は悪いことをしていないのに、まちがえて犯人にされてしまうことなんだ。日本では、検察という役所が裁判にかけると、99.9%の人が有罪になると言われていて、その中にはえんざいの人もいるかもしれないんだって。

番組では、昔まちがって疑われてつらい思いをした社長さんが「やっていないと言い続けると、長い間ろうやのような場所から出してもらえない」と話したよ。これは人質司法と呼ばれているんだ。弁護士さんは「裁判官がもっと人の気持ちを分かるようになるべきだ」と言って、元検事さんは「あやしいだけなら無罪にすることを徹底すべきだ」と話したんだ。

10人の悪い人を逃してでも、1人の無実の人を罰してはいけない、という考え方も紹介されたよ。でも、悪い人が逃げるのは怖いと思う人もいるよね。あなたはどちらが大事だと思う?

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最終更新: 2026.08.25