▶2025年11月、自民党と日本維新の会の連立を機に始まった憲法9条改正の議論が今回のテーマである。番組は、9条が戦後GHQの占領政策の中で生まれた経緯や、衆議院の委員長だった芦田均が2項の冒頭に「前項の目的を達するため」と書き加えたことで自衛のための戦力保持を可能とする解釈が生まれた「芦田修正」の経緯を解説した。戦力を持たないはずの国に自衛隊が存在するという矛盾をどう扱うかが、80年続く論争の核心だと番組は位置づけた。ゲストMCには元航空幕僚長の田母神氏を迎えた。
改憲派の論客は、9条の文言が抽象的で解釈が分かれるため誰が読んでも一義的に分かる条文に変えるべきだと主張し、別の論客は「人を刺さないために包丁を持ちませんと書いてあるようなものだ」として2項の削除が最も筋が通ると語った。自衛隊に38年間在籍した元幹部は、自衛隊が違憲だと攻撃され続けることが隊員の大きなストレスであり、捕虜として扱われない恐れもあるとして明記を求めた。唯一の護憲派である法律の専門家は、必要最小限度の実力は戦力に当たらないという政府解釈により自衛隊は合憲であり、専守防衛をする分には改憲は不要だと反論した。中立の政治学者は、安倍政権の集団的自衛権容認で事実上の解釈変更が済んでおり改憲に興味がないとしつつ、対米自立の努力をしてこなかった勢力が改憲だけを叫ぶことへの疑問を呈し、「対米自立に比べれば憲法などどうでもいい」と述べて激論となった。
議論の後半では、憲法よりも先にやるべき対米自立の課題があるという主張と、9条2項と日米安保・日米地位協定は表裏一体であり両方に取り組むべきだという主張が交錯した。AI坂本龍馬のコーナーでは、吉田茂がアメリカの再軍備要求を9条を理由に断り、経済復興を優先した歴史も紹介された。MCの溝口氏は、毎年防衛費が過去最高を更新する中で何が憲法の妨げになっているのかという疑問と、命をかけて国を守る人の足を引っ張ってはいけないという思いの両方に揺れたと述べ、多面的な意見が聞ける議論の価値を強調して締めくくった。改憲・護憲の主張が正面からぶつかる見応えのある回である。
この回は、日本の一番大事なルールブックである憲法の「9条」を変えるべきかどうか、という話だよ。9条には「戦争をしません、戦うための力も持ちません」と書いてあるんだ。でも実際には自衛隊という、国を守る組織があるよね。「書いてあることと、やっていることが合っていないんじゃないか」というのが、80年も続いている言い合いなんだよ。
番組では、「文章がわかりにくいから、誰が読んでもわかるように書き直そう」という人や、元自衛隊のえらい人が「自衛隊はルール違反だと攻撃されるのがつらいから、ちゃんと憲法に書いてほしい」と話したよ。反対に法律にくわしい人は「国を守ることはいまの憲法でも認められているから、変える必要はない」と言ったんだ。「憲法よりも、アメリカに頼りすぎていることのほうが大きな問題だ」という先生もいて、議論はとても熱くなったよ。
最後まで答えは一つにまとまらなかったけれど、みんな「国を守りたい」という気持ちは同じだったんだ。大事なルールを変えるかどうかは、国に住むみんなで考えることなんだね。あなたは、古いルールと今の世の中が合わなくなったら、どうしたらいいと思う?