▶脱北者の証言を軸に、北朝鮮の実態と日本への脅威を議論した回である。ゲストMCには、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの弟で家族会代表の横田拓也氏を迎えた。番組は、朝鮮半島が戦後に分断されて以来、金日成から4代にわたり独裁体制が続く北朝鮮で、国民が困窮する一方、核・ミサイル開発やサイバー攻撃が国家事業として進められている構図を示した。
10年前に脱北した女性は、韓国ドラマをコピーして売っただけの友人の母親が約1500人の前で公開処刑されるのを目撃したことや、住民同士が互いを監視し報告し合う体制、女性が髪型まで決められ大学受験の機会すら奪われる人権侵害の実情を語った。2003年に潜入取材をしたジャーナリストは、道端の草を食べる子どもや老人の姿と、それを隠そうとする当局の非情さを証言した。北朝鮮報道を続けるネットメディアの編集長は、金一族の石碑を汚す映像を流した抵抗組織の存在に触れつつ、体制を変える力にはまだ小さいと分析した。元参議院議員は、ハッキング集団による暗号資産の窃取が年間数十億ドル規模に上り、ミサイル開発の資金源になっていると指摘し、大学教授は工作員の目的が昔の拉致や世論工作から資金獲得へと変わったと解説した。
横田氏は、元工作員から聞いた、13歳のめぐみさんが船底で逃れようと爪で引っかき指先が血に染まっていたという証言を語り、スタジオは重い空気に包まれた。出演者からは「日本は舐められている」「外交ではなく社交をしてきた」という厳しい批判や、圧力を維持しつつ対話局面に持ち込むべきだという提言が出た。横田氏は「憎しみしかないが、家族会代表としては対話をしなければ被害者は返ってこない。全被害者を取り戻す覚悟を政府に決めてほしい」と訴えた。MCの溝口氏は、1時間では全く足りない議論だとし、政府に働きかけられるメディアに育てたいと締めくくった。証言の重みが際立つ回である。
この回は、日本のすぐ近くにある北朝鮮という国の中で何が起きているのか、実際にその国から逃げてきた人に聞く話だよ。「脱北」というのは、北朝鮮から命がけで逃げ出すことなんだ。北朝鮮では国のトップの一族がずっと国を支配していて、国民は自由にテレビを見たり話したりできないんだよ。
逃げてきた女の人は、「韓国のドラマを売っただけで、友だちのお母さんがみんなの前で処刑された」というこわい話をしたよ。となり近所どうしで見張り合わなければいけない決まりや、髪型まで国に決められる話も出たんだ。日本から北朝鮮に連れ去られた横田めぐみさんの弟さんも出演して、「13歳だったお姉さんが船の中で逃げようとして、指先が血だらけになっていた」と聞いた話を語ったよ。スタジオのみんなはとても悲しんで、怒っていたんだ。
番組では「日本はもっと本気でこの問題に向き合うべきだ」という意見がたくさん出たよ。遠い国の話ではなくて、同じ日本の人が今も帰れずにいるんだ。あなたは、困っている人を助けるために、自分に何ができると思う?