▶北朝鮮による日本人拉致問題を正面から扱った回である。ゲストMCには、48年前に拉致された横田めぐみさんの弟で家族会代表の横田拓也氏を迎えた。番組は、約50年前から日本各地で相次いだ失踪の裏に北朝鮮の拉致があったこと、2002年に金正日総書記が初めて拉致を認めて5人が帰国したものの、政府認定17名のうち残る被害者は誰一人帰れていないことを整理した。横田氏は「姉は今も生き延びて、もう一度日本の地を踏みたいと願って頑張っていると思う」と語った。
議論では、なぜ被害者を取り戻せないのかが掘り下げられた。ジャーナリストは、2002年より前は「北朝鮮」「拉致事件」という言葉すらメディアで使えず、報道の黙殺が解決を遅らせたと証言し、かつてメディアが北朝鮮を「地上の楽園」と宣伝した経緯や、パチンコ業界の広告費と送金、警察の天下りといった利権構造が追及の障壁になったとの見方を語った。元拉致問題担当大臣は、日朝合意が崩れると北朝鮮側の交渉担当者が処刑されるため相手にとっても命がけの交渉だと指摘し、林官房長官の発言が対話の機会を潰したと批判した。元参議院議員は、拉致の可能性が排除できない特定失踪者が約470名、警察のリストでは約900名に上り、17名は氷山の一角だとして朝鮮総連への破産申立てを含む一層の圧力を主張した。大学教授は、日本の圧力は痛痒を与えておらず、米国のような力の行使がなければ動かないと語り、アメリカのトランプ大統領や小泉元首相の「結果を出した」対応を評価する声も上がった。
終盤、横田氏は拉致直後に北朝鮮国内で撮られためぐみさんの写真を示し、「一緒に暮らした13歳までにこんな悲しい表情を見たことがない。この目から何を訴えかけられているかを一人一人が感じてほしい」と訴えた。MCの溝口氏は「人権侵害という言葉では軽すぎる。国家が人の人生を奪うことは許せない」と怒りをあらわにし、政治家には言葉に熱量と覚悟を込めてこの問題に当たってほしいという横田氏の願いと共に、風化させず声を上げ続ける必要性を確認して締めくくった。当事者の肉声が胸に迫る回である。
この回は「拉致問題」の話だよ。拉致というのは、人を無理やり連れ去ってしまうことなんだ。今からおよそ50年前、日本のあちこちで、北朝鮮という国の工作員が日本人を船で連れ去ってしまったんだよ。13歳で連れ去られた横田めぐみさんの弟さんが番組に出て、「姉は今も生きていて、日本に帰りたいと願っているはずです」と話したんだ。
番組では、「昔は新聞やテレビがこの事件をちゃんと伝えなかったから、助けるのが遅れてしまった」という話が出たよ。2002年に5人は帰ってこられたけれど、まだたくさんの人が帰れていないんだ。「もっと強い態度で北朝鮮に言うべきだ」という意見と、「話し合いを続けないと帰ってこられない」という意見の両方があったよ。
弟さんは、連れ去られた直後のお姉さんの悲しい顔の写真を見せて、「自分の家族だったらと考えてほしい」と訴えたんだ。司会の人も「絶対に許せない」と怒っていたよ。もし自分の大切な家族が突然いなくなってしまったら、と考えてみてほしいんだ。あなたは、この問題を忘れないために何ができると思う?