▶唯一の被爆国である日本が核兵器を持つべきか否か、というタブー視されてきたテーマに踏み込んだ回である。番組は、世界9カ国が保有する核弾頭の総数や、アメリカとロシアの首脳が核実験をめぐって応酬した動きを紹介し、東京大学の調査では日本国民のおよそ6割が核保有に反対していると示した。ゲストMCには元航空幕僚長の田母神氏を迎え、賛成派と反対派に分かれて議論した。
反対派の法律の専門家は、被爆国として核を持たないと発信すること自体が抑止力であり、NPTや日米原子力協定がある以上そもそも物理的に持てないと主張した。賛成派の論客は、核技術の記憶は人類から消えないため、将来核を撃たれるリスクをゼロに近づけるには保有せざるを得ないとし、アメリカの「核の傘」は報復をためらう恐れがあるため信用しきれないと語った。元航空幕僚長は、バイデン大統領がウクライナ戦争への参戦を核戦争への発展を理由に否定した例を挙げ、核の傘はすでに破れ傘だと述べた。ウクライナ出身の国際政治学者は、核を手放した祖国が侵攻を受けた教訓から、核保有は国の存続を守ると賛成の立場を取った。一方、政治学者の白井氏は「撃たれても撃ち返さない覚悟」という思想を提示し、実業家の出演者も「何の罪もない人を殺していいわけがない」と共鳴して、抑止論と倫理観が正面からぶつかった。
議論では、段階的に核シェアリングから始める案や、先制攻撃はしないと宣言した上での「核保有平和国家」という構想、日本の核シェルター普及率が人口比0.02%にとどまるという備えの問題も語られた。結論は出なかったが、元航空幕僚長は、かつて核武装論を唱えて激しく批判された時代と比べ、テレビでこうした議論ができるようになったこと自体が変化だと語った。MCの溝口氏は、どちらを選んでも重い批判を背負う意思決定だとして途中で涙をこらえたと明かし、出演者の勇気に感謝して締めくくった。安全保障論の核心に触れる濃密な回である。
この回は、日本が「核兵器」というとても強い爆弾を持つべきかどうか、という話だよ。核兵器は一発で町を丸ごとこわしてしまうほど恐ろしい武器なんだ。日本は昔、広島と長崎にこの爆弾を落とされた、世界でただ一つの国なんだよ。だから日本では「絶対に持たない」と決めてきたんだ。
番組では、「持っていれば『撃ったら撃ち返すぞ』と思わせて、逆に攻められなくなる」という賛成の意見が出たよ。ウクライナ出身の先生は「私の国は核を手放したら攻められてしまった」と話したんだ。反対の人は「被爆した国だからこそ持たないと世界に伝えることが日本を守る」「撃たれても撃ち返さない覚悟が大事だ」と言ったよ。何の罪もない人を傷つけていいわけがない、という声もあったんだ。
どちらの意見にも真剣な思いがあって、最後まで答えは出なかったよ。司会の人も「どちらを選んでもつらい決断だ」と涙をこらえていたんだ。あなたは、こわい武器で平和を守るのと、武器を持たないで平和を目指すの、どちらがいいと思う?