▶今回のテーマは「ヤクザは必要悪か」である。番組によれば、1960年代におよそ18万人いたヤクザ人口は現在1万8800人まで減少した一方、外国人による犯罪は2年連続で増加し、特殊詐欺の被害額は年間700億円を超えるという。1992年施行の暴力団対策法や各都道府県の暴力団排除条例で締め付けが進んだ結果、半グレや海外マフィアが裏社会で台頭し治安が悪化しているという「矛盾」に切り込んだ。
元組長の出演者は、ヤクザには表面化する前の不良の動きを抑える抑止力があり、400年続いたのは社会が必要としてきたからだと語った。歌舞伎町のヤクザ組織に所属した経験のある出演者は、悪質スカウト集団を排除できたのはヤクザであり、今すぐ解体するのは危ないと主張した。これに対し元特殊詐欺主犯格の出演者は、現在のヤクザは強盗や発砲もしており、良い面があっても不要だと反論。元警視庁国際捜査官は、暴対法以降の取り締まりで刑法犯認知件数が3分の1まで下がった実績を挙げ、治安はやはり警察が担うべきだと訴えた。犯罪学者は、高齢化で自然に減っていく組織に壊滅のための税金を使うより情報源として活用すべきだという第三の視点を示した。
後半は「更生」に焦点が移り、離脱後5年間は口座も契約もできない「元暴5年ルール」が社会復帰を阻んでいる実態や、福岡県警が200人以上を更生させた支援の取り組みが紹介された。元ヤクザの出演者たちは、誰かのために尽くそうと思える居場所があれば人はやり直せると語り、受け皿づくりの必要性で議論は収束した。単純な必要・不要の二択では割り切れない、裏社会と治安の関係を多角的に描いた回である。
この回は「ヤクザ」という怖いグループの話だよ。ヤクザは悪いことをする集団だけど、昔は町のもっと悪い人たちをおさえる役目もしていた、と言う人がいるんだ。いま法律できびしく取りしまった結果、ヤクザはすごく減ったけど、代わりに別の悪いグループが増えて町が危なくなった、という心配がテーマなんだよ。
番組では、昔ヤクザだった人が「ひどい悪者をこらしめられるのはヤクザだけだった」と話したんだ。でも元警察の人は「取りしまりのおかげで犯罪はちゃんと減った。町を守るのは警察の仕事だよ」と言ったよ。ヤクザをやめた人が銀行口座も作れなくて、まじめに生きなおすのがとても難しいという問題も話し合われたんだ。
悪いことをした人でも、やり直したいと思ったら助けてあげる場所があるといいね、という話で終わったんだ。あなたは、一度まちがえた人がやり直せる社会って、どうしたら作れると思う?