▶今回のテーマは、南海トラフ巨大地震の発生確率は信じられるのか、恐怖を煽る地震予測の闇である。政府の地震調査委員会は2025年1月に30年以内の発生確率を80%程度と発表したが、わずか8か月後に「60%から90%程度以上、または20%から50%」という極めて幅の広い数字に見直した。番組では現役の地震学者たちを交え、この分かりにくい確率の背景と地震予知研究の実態に迫った。
防災の専門家の高橋氏は、二つの数字はそもそも異なる計算モデルで算出されたものを並べただけだと解説し、「政府が分からないことを正直にさらけ出した点は信頼できるが、家庭の防災では確率を1ミリも気にしてはいけない」と述べた。日本地震予知学会会長の長尾氏は、南海トラフは過去1500年で12回ほど繰り返してきた世界で最もデータのある地震であり、来ること自体は確実だとして高い方の確率を支持。一方、地殻変動学者の鷺谷氏は、従来の時間予測モデルは限られたデータしか使っておらず信頼性に疑問があると反論し、南海トラフだけを強調する予測地図はかえってミスリードだと指摘した。ジャーナリストの久保田氏は、確率の水増しを告発した書籍を挙げ、研究予算の獲得や防災対策のアリバイ作りという政治的意図が数字の背景にあるのではないかと切り込んだ。また出演者の奥野氏が東日本大震災は人工地震だったとの持論を披露する場面もあったが、学者たちはマグニチュード9規模の地震を人工的に起こすことは科学的にあり得ないと明確に否定した。
議論では、長尾氏が巨大地震の前に上空の電子密度が変化する現象が見つかっており、将来は数十分前の直前予測につながる可能性があると紹介した一方、伊藤氏はこの説には否定的な研究者も多く科学的に確立していないと慎重な立場を示し、学者同士でも見解が割れた。結論として多くの出演者が一致したのは、確率の数字に一喜一憂するのではなく、いつ来てもおかしくないという前提で備えることこそが大切だという点である。地震学の権威に陰謀論まで正面からぶつけ合う、この番組ならではの回と言える。
この回は「南海トラフ地震が来る確率って、本当に信じていいのかな」というお話だよ。政府は最初「30年以内に80%くらいの確率で来る」と言っていたのに、あとから「60%から90%、または20%から50%」というよくわからない数字に変えたんだ。確率というのは、どのくらい起こりやすいかを数字で表したもののことだよ。
番組では、「この地震は昔から何度も繰り返しているから、いつか必ず来るよ」という先生もいれば、「計算のやり方があいまいで、数字だけを信じるのは危ないよ」という先生もいて、学者さん同士でも意見が分かれたんだ。「研究のお金がほしくて数字を大きく見せているのでは」と心配する記者さんもいたよ。「地震を人間がわざと起こしたんだ」と言う人もいたけれど、先生たちは「そんな大きな地震は人間には起こせません」とはっきり答えていたんだ。
先生たちがみんな同じだったのは、「確率の数字より、いつ来てもいいように準備することが大事」ということ。あなたは、地震が来る確率が何%なら準備を始める?それとも今日から始めてみる?