▶ミサイルや戦車ではなく、サイバー攻撃・AI兵器・情報操作で国が揺さぶられる「見えない戦争」をテーマに議論が行われた回である。ロシア・ウクライナ戦争やイラン戦争では電力・通信・金融を狙うサイバー攻撃やAI制御のドローンが実戦投入され、戦争のルールが大きく変わりつつあると番組は指摘した。米企業が開発した最新AIがコンピューターシステムの脆弱性を瞬時に発見する能力を持ち、悪用されれば銀行や電力などの重要インフラが掌握されかねないと警戒する声や、中国製AIは安全対策のガードが緩く軍事転用の危険がより大きいとの指摘が紹介された。ゲストMCには漫画村の元運営者でAI・サイバー分野に詳しい星野ロミ氏が招かれた。
議論では日本の立ち遅れの原因をめぐって出演者の見方が交錯した。元政治家の出演者は、ChatGPT登場時に日本のメディアや政府が「AIは嘘つき」と軽視し、広島サミットで各国首脳がAIのルール作りを真剣に議論する中で日本だけが取り残されたと語り、国産AIをやめて米国と連携すべきだとの持論を展開した。2024年のAI分野への民間投資額は米国1091億ドル、中国93億ドルに対し日本は9億ドルにとどまるという数字も示され、起業家の出演者は技術者個人の能力ではなく投資額の桁違いの差が問題だと指摘した。また元内閣・自衛隊のサイバー対策担当者は、自衛隊のサイバー防衛隊は法律上、反撃前に許可を求める必要がありスピード面で不利な「アンフェアなルール」で戦わされていると語った。ウクライナでドローン開発に携わる出演者からは、世界最高峰とされるウクライナ製軍事ドローンの日本への売り込みが断られたとの証言も飛び出した。
さらに、情報の見せ方で世論の印象を操作する「スピンコントロール」を日本だけが認めず、やられ放題になっているとの主張や、日本へのサイバー攻撃の通信は中国やロシアだけでなく同盟国アメリカのサーバー経由のものが最も多いとの指摘もなされた。トマホークミサイル購入をめぐる不平等な契約への批判も語られ、議論の矛先は長期的視点を欠く政治のリーダーシップと国民の無関心に向かった。最後は「政治にもっと関心を持つ人が増えないといけない」という危機感の共有で締めくくられており、AI・サイバー時代の安全保障を考えるうえで見どころの多い回である。
この回は「見えない戦争」の話だよ。戦争というと爆弾やミサイルを思いうかべるけど、今はコンピューターを使った攻撃(サイバー攻撃)や、AIという人工知能が動かすドローン(空を飛ぶ無人の機械)が戦争で使われ始めているんだ。日本はこの新しい戦争への備えが遅れているんじゃないか、というのがテーマなんだよ。
番組では、すごく賢いAIがコンピューターの弱点を一瞬で見つけてしまうので、悪い人に使われたら銀行や電気が止まるかもしれないと心配する声があったよ。日本はAIにかけるお金がアメリカや中国よりずっと少ないという数字も紹介されたんだ。自衛隊はルールが厳しくて、攻撃されそうになってもすぐにやり返せないという話や、情報の伝え方で人の気持ちを動かす技術に日本だけが対応できていないという話も出たよ。
出演者たちは「政治のリーダーが未来のことを考えていない」「国民も無関心すぎる」と語っていたんだ。むずかしい話だけど、みんなが関心を持つことが第一歩なんだって。あなたは、日本がAIやコンピューターの世界で強くなるには何が必要だと思う?