▶2022年の安倍晋三元首相銃撃事件を機に解散命令が確定した旧統一教会(世界平和統一家庭連合)を正面から扱った回である。番組は、霊感商法の被害額がおよそ1339億円、信者からの献金がおよそ204億円にのぼったこと、2018年からの5年間で65億円以上が海外送金されその9割以上が韓国へ渡ったとされることなど、これまで報じられてきた事実を整理した。今年6月に最高裁で解散命令が確定し、銃撃事件を機に解散に至った初の宗教法人となった経緯も紹介された。
出演者の立場は大きく割れた。現役信者は、解散命令の裁判が非公開で進み、文部科学省側の証拠に虚偽があったとして元信者による告発が4件あったと主張し、「証拠が見られないまま解散になり納得できない」と語った。これに対し教団を20年以上追及してきたジャーナリストは、決定文は緻密に証拠を検証しており捏造はあり得ないと反論した。宗教学者は、調査を担った文化庁の部署には捜査権がなく、政治的に「潰す」結論が先にあったのではないかとの見方を示した。また元ジャーナリストは、教団系メディアが著名言論人に報酬を払って取り込み、スポンサーを通じてテレビ局に影響を及ぼしてきたと指摘し、メディアがこの問題を扱いにくかった構図を語った。
議論は、教団分裂で生まれた米国拠点の分派が銃を崇拝しているとの指摘や、1984年に内部改革を訴えた編集者が襲撃された未解決事件、出演者自身が別の宗教団体関係者に襲撃された体験談にまで及んだ。司会は、善意で行動する人々も組織の目標のもとでは道を誤り得るとし、組織のリーダーの意識こそが問われると締めくくった。信者本人と追及する側が同じ場で議論する構成自体が、この回の最大の見どころである。
この回は、「旧統一教会」という宗教団体のお話だよ。この団体は、信じる人たちからたくさんのお金を集めてきたことが問題になったんだ。献金というのは、信じている団体にお金を渡すことだよ。事件をきっかけに、国が裁判所に「この団体は解散させてください」とお願いして、それが認められたんだ。
番組には今もこの団体を信じている人が出てきて、「裁判の中身が見られないまま解散になったのは納得できない」と話したよ。いっぽうで、この団体を長く調べてきた記者の人は「裁判はちゃんと証拠を調べて決めている」と反対したんだ。テレビがこの問題をなかなか報道できなかったわけについての話も出たよ。
信じる自由は大切だけど、人を傷つけるやり方は許されない。そのバランスをどう取ればいいかな。あなたはどう思う?